ワリ文化のミイラ
ルーム10、ショーケース130
人と織物の遺跡
ペルー南部の山々
地方王国期(紀元後9世紀–13世紀)
ML800001
古代アンデスでは、古代エジプト等の他社会と同様、死者の身体の支度は、死者が死後の世界への旅を開始し、先祖或いは超自然的な存在に変化する為の重要なプロセスだった。
これは、ワリ期・地方王国期に死亡した4、5歳程度の子供のミイラ包みである。子供は、この包みの中に、腕や足を交差して座った状態で納められている。ミイラ包みには、階段や渦巻文様のチュニックが着せてあるほか、頭飾りから垂れた三つ編みが、人間の髪で作られているのが興味深い。