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先スペイン期の天然石首飾り

ルーム12、ショーケース146


貝殻、石、金属
北海岸 (紀元前13世紀半– 紀元後8世紀)

  • 古代アンデスのエリート層は、クリソコラ、トルコ石、ソーダライト、水晶、アメジスト等の天然石やウミギク貝のほか、これらを 金や銅等の珠と組み合わせた首飾りや腕輪を身に着けていた。
  • 長い歴史の中で、人類は他者との区別を図るため、またコミュニティへの帰属や 社会的地位などを示すために装身具を身に着けてきた。
  • 古代アンデスでは、鉱山や山の地下に由来する、硬い煌めく色の半貴石は、大地の様々な力やその永続性を象徴していた。
  • 海底から採取されるウミギク貝又はムユ貝は、祖先の世界や水の力と関係する 神聖な存在だった。
  • これらの素材は注意深く選ばれたほか、装身具の形状やデザインは為政者や 神官たちの権力や役割を強化・正当化するための社会的シンボルとしての役割を担った。
  • 素材の選別や準備、切断、切削、穴あけ、研磨等の専門的な加工プロセスには、各工程ごとに石や骨で作られた様々なタイプや大きさの道具が必要とされた。
  • これらの首飾りは、展示のような配置やグループごとに発見されたわけではない。これらは、本説明文に添えられるデザインを例とする先スペイン期芸術の図像を参考に、北部の遺跡で発見された刺珠を使って、古代に使われていたであろう首飾りを 実物大で再現したものである。